2015/10/21

シヌゼン各駅紹介(161) 1001-1500駅レビュー 第8位

#1041 秩父鉄道 秩父本線 上長瀞(かみながとろ)
長瀞|親鼻
【所在地】埼玉県秩父郡長瀞町
【開業】1916(大正5)年
【乗車人員(日)】151人
【駅名変遷】国神(1928)
1001-1500駅レビュー 第8位

<選定理由>
「飾らず、目立たず、ずっとそこにいる。
変わらないことで存在感を主張し続ける
玄人好みの駅」

埼玉県長瀞町に所在。秩父鉄道の駅。
マジで選べば半分は
秩父鉄道になってしまいそうなので、
代表して当駅を選出。
 
古い駅舎のオンパレードの秩父鉄道。
三峰口、長瀞、波久礼などの名駅舎を抑え、
当駅を推させていただく。
 
駅舎はいつ建てられたものか
調べきれなかったが、
「国神」から現駅名となったのは1928年。
昭和3年竣工か。
張り出したファザードが目立つ。

駅舎内。
券売機がひとつあるが
木製の台の出札窓口も現役。

酒の広告か、シンプルな筆書体が
ノスタルジーを加速させる。
雰囲気に合わない広告は
断ってるんじゃないか、くらいなノリ(笑)。
一日の乗車人員は151人。
 
改札内から。
精算所窓口やラッチも昔のまま。
右のベンチあたりに臨時改札口があるが、
現在はその役目を終え、駐車場に。
 
そしてもっとも評価の高いパーツがこの上屋。
昔の国鉄の主要駅かのような重厚な印象。
木製のベンチや柵もなかなか。
 
上写真とは逆側から改札前を撮影。
古レールの骨組みだが
曲線部も美しく加工してあるのがわかる。
鉢の花々も文字通り華を添えている。
 
ホームは2面3線。
向かい1番線下り三峰口方面、
こちら駅舎側から2,3番線、
上り熊谷方面。
3番線はほとんど使用しない。
 
待合室。
雨風に晒されずっとそこにいる。
一種の「説得力」を持っている。

ここへ座って電車を待つ時間の、
なんと贅沢なことか。
・・・は、言い過ぎかな。
 
秩父方面を1番線から撮影。
この先すぐに鉄道写真の名スポット、
荒川に架かる親鼻鉄橋がある。
 
2,3番線ホーム端より
熊谷方面を撮影。
次駅の長瀞は「関東の駅百選」の認定駅。
 
鉄橋から遠く轟音が響き、まもなく
上り電車が入線することを伝える。
下り各駅停車と上り急行電車の交換。
急行やSLはこの駅には停車しない。

観光の中心地に位置する長瀞駅にくらべ、
地味で目立たない当駅だが、
せめてここでは最大限の賛辞を送る。
これからもこのままで
そこにあり続けてほしい。





撮影日:2014/10/4

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