2015/12/08

「死ぬまでに全駅」(186) #1001 東武日光駅

#1001 東武鉄道 日光線 東武日光(とうぶにっこう)
上今市
【所在地】栃木県日光市
【開業】1929(昭和4)年
【乗車人員(日)】1,530人
 
世界遺産の社寺を擁する国際観光地、
日光市の玄関口。

山小屋をイメージした三角屋根の駅舎。
この写真右100mほどにJR日光駅がある。
ともに「関東の駅百選」に認定されている。
 
駅前のようす。土産物屋が立ち並び、
中禅寺湖、霧降高原、奥日光その他諸々の
バス路線がここから伸びていく。
かつては馬返まで路面電車も運行されていた。
 
JR日光駅も趣きがある名駅舎だが、
何といっても「日光」の玄関口は当駅。
広いコンコースには観光案内、土産物店、
駅弁販売などが入り、観光客の利便をはかっている。
 
改札前。
一日の平均乗車人員は1,530人。
吹き抜けになっている二階には
コインロッカーがある。

現在のJR日光線が開通したのが1890年。
東武日光線はそれより遅れて1929年開業。
以降、競合路線となり利用客を奪い合った。
 
ホームは一段低い部分にあり、
改札に入るとすぐに階段とスロープがある。
 
当駅は3面5線のホームで、
Y字のような構造。ちなみに3番線はない。
なお駅舎は1979年に改築したもの。

1,2番線は快速、普通電車が入線する。
ホーム有効長は4両分。
 
左の2番線は4番線と同面で、
三角形をなしているが、樹木が植えられ、
先端部と頭端部からのみ行き来できる、

1番線から頭端部を撮影。

かわって4~6番線。
右から4番線、真ん中が5番線、
左ホーム反対側が6番線。
5,6番線は特急電車専用。
ホーム有効長は6両分。
 
6番線中ほどから今市方面を撮影。
1960年代、国鉄と東武の利用客争奪戦は
熾烈を極め、ともにデラックス車両を導入。
やがて国鉄側のサービス体制が陳腐化すると
東武優位に傾き、現在に至る。
 
しかし下って2006年、
東武とJRの直通運転により
東武の特急が新宿駅に、そして
JRの車両が当駅に乗り入れるようになる。
時代は変わったと思わせる「事件」だった。

JRが名を捨て実を取る形になったが、
東武も「別系統」路線である
東上線からの乗客誘致にメリットを見出せる。
写真は5,6番線。特急が入線するにしては
すっきりしていて、売店などはない。
 
今市方面を撮影。
新栃木以北はローカル線風情だが、
それでも全線が複線区間で、
特急電車は最高120km/hで駆け抜ける。

浅草からは1時間50分、
新宿からは2時間。
快適な特急電車の旅で世界遺産を巡る。
ほらほら、行きたくなってきたでしょ、日光。





撮影日:2014/8/13

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