2017/12/11

「死ぬまでに全駅」(368) #0160 里見駅

#0160 里見(さとみ)

・小湊鐵道 小湊鉄道線
 高滝飯給
【区分】丙II 【撮影日】2012/11/24
【所在地】千葉県市原市
【開業】1925(大正14)年
【乗車人員(日)】60人(降車客含)


千葉県市原市にある、小湊鐵道の駅。
駅所在地は1954年まで里見村といい、
以降は合併し加茂村、
1967年に市原市に編入された。

清澄養老ラインの愛称を持つ
県道81号市原天津小湊線が
駅前を通る。
小湊はまさに当路線が目指した
最終目的地。

開業は1925年。
小湊鉄道が最初に開通した
五井~当駅間の終着駅だった。
駅舎は当時からのものだろう。

駅舎は今年5月、
国の登録有形文化財に正式登録された。
取材は晩秋の11月、雨の降るお昼時。
やきいもが誘惑する(笑)

駅出入口のようす。
生活の匂いを感じる。
黒いトゲトゲのひもは
イルミネーションの電線。

駅舎内にもいろいろと。
この取材から4ヶ月後、
列車の交換駅となり、
駅員の配置が再開された。
だからこの時は無人駅。

改札口。
木製のラッチが渋い。
一日の利用客は約60人ほど。

ホーム側から改札口を見る。
文化財に指定されたからには、
駅舎はとりあえず
解体されることはないだろう。

ホームは現在は2面3線で、
こちら1番線下り上総中野方面、
左に見えるのが島式だが
外側に列車が入線する
2番線五井方面上り。
1998年から使用しなくなり、
この時には使用再開されていない。

まさに里の秋。
模型のジオラマのような
典型的な田舎駅の風情である。

1番線を上総中野寄りから
駅舎方向。
春もまたいいんだろう。

逆に五井方向から駅舎に向かって。
地元の人だろうか、
駅構内を平気で歩いている。

千鳥式に配置された島式ホームが見える。
切り株を利用した腰掛けや木馬が
ホーム上に置かれている。

1番線のホーム端に構内踏切。
貨物扱のあった頃の名残か、
広いホームに引き込まれる
側線が残っている。

取材時は使用されていなかった
島式ホーム。
この4ヵ月後には使用を再開。
その準備か、ホーム上に
何か三脚状のものが設置されている。

その島式ホームから
現在の1番線と駅舎を見る。

ホーム端より五井方向。
踏切をのんびりとご老人が渡っていく。
大丈夫、列車はまだ当分来ない。

養老渓谷、上総中野方向から
上り列車がやってきた。

ホームの上屋を利用して
干し柿を吊るす。
この仕掛けが観光客向けのアイテムなのか
出荷するためなのか食べるためなのか
よくわからないが、
何にしても駅はこうして
地元の方々にたいそう
可愛がられてるのがよくわかる。

1961
MKT617-C26-30を加工)
中央やや右の円が当駅。
オレンジ点線はかつて当駅より分岐していた
里見砂利山線で、1963年に廃止された。
線名のとおり、砂利を採取し運搬する貨物線だった。
この場所は現在も砂利や砂の採取地で、
トラックが頻繁に行き来している。
ちなみに廃線跡は整備され、歩いて辿ることも可能。





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